半導体メーカーの技術職が転職エージェントを探すと、半導体に特化した会社、メーカー全般を扱う会社、幅広い職種を扱う総合型の会社と種類が分かれ、どこに登録すればよいか決めきれません。
自分の工程と勤務地に合う特化型と、求人の幅を見る総合型を、役割で組み合わせて選びます。特化型は半導体の工程の話がどこまで通じるかを、総合型は半導体以外も含めた求人の幅を見る役割です。
この記事では、11社を同じ項目で並べ、読み終えたときに登録先を2〜3社に絞れる状態になるまで解説します。
半導体業界の転職エージェント比較
登録先を選ぶ手がかりは、上位かどうかや求人数の大きさより、運営会社の本業、扱う職種と拠点、そして短所です。類型ごとに見る点は、メーカー・エンジニア特化型ならほかの業種のメーカーも並べて比べられるか、総合型なら職種一覧の中でその求人をどう探せるか、ハイクラス型なら公式の年収の数字が誰の値か、です。
転職エージェント11社の比較
| サービス | 類型と運営元 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 半導体Jobエージェント | 半導体特化・大阪の合同会社 | 地方勤務の希望に添えない場合あり |
| トナリソース | 半導体特化・半導体商社の1事業 | 登録情報をグループ会社等へ提供しうる |
| 半導体キャリア | 半導体特化・生成AI開発会社 | 経歴が他の紹介会社に渡ることあり |
| タイズ | メーカー特化・人材紹介会社 | 半導体専門ではない |
| メイテックネクスト | エンジニア特化・メイテック系 | 半導体の検索に他分野が混ざる |
| マイナビ転職メーカーエージェント | メーカー特化・マイナビ | 公式の率はマイナビ全体の値 |
| メーカーズジョブ | メーカー特化・2025年開始の事業 | 公式の数字の多くは運営会社全体 |
| リクルートエージェント | 総合型・リクルートから分割の会社 | 半導体は職種一覧の中で探す |
| doda | 総合型・パーソル | 面談まで2週間ほど待つことも |
| パソナキャリア | 総合型・パソナ | 非公開求人の割合がページで違う |
| JACリクルートメント | ハイクラス型・東証プライム上場 | 年収の数字は転職決定者の値 |
| ビズリーチ(別枠) | スカウト型・担当者が付く紹介とは別 | 一部の機能が有料 |
※11社とも求職者の費用は無料です(各社の公式の記載)。ビズリーチは担当者が求人を紹介するエージェントとは別枠に置いています。
※製造の現場職を中心にした求人サイトのプレックスジョブは、技術職の登録先にならないため、ここでは並べていません。
半導体Jobエージェント
半導体Jobエージェントの公式トップがうたう面接対策は、面接前に5つの想定質問を渡すことと、60分以上の技術模擬面接です。同じサイトでも、利用者の声のページには模擬面接を30分以上と書いた1件があり、時間の表記はそろっていません。
トップは、大手やニッチトップ企業の研究開発や工場長のポジションを直接提案する内容も掲げています。
サイトのフッターは、会社概要と利用規約のリンク先に大阪の合同会社3rdPlaceを示しています。同社は2022年に創業し、2024年から有料紹介事業を始めています。
トナリソース
トナリソースを運営するトナリズム株式会社は、集積回路や電子部品の製造販売と電子回路設計を本業にする半導体商社です。人材紹介は、スマート調達、正規代理店と並ぶ同社の事業です。トップの求人例には、熊本県勤務のLSIエンジニアとリスクコンサルタントが並び、技術職以外の職種も同じ窓口で扱っています。
トップの見出しにある数字は、半導体業界との接点 4,000社以上です。運営会社の会社概要が書く取引実績は1,000社以上で、4,000社とどう重なるのかについて公式の説明はありません。
半導体キャリア
運営する株式会社GenerativeForceは従業員15名で、本業は生成AIを活用したアプリケーション開発・コンサルティングです。同じ会社の人材紹介事業のページは、CXO・コンサル・事業開発領域のハイクラス転職支援を対象にしています。半導体の人材紹介を長く本業にしてきた会社ではありません。
対応企業の例は日系・外資系の半導体メーカーから、商社、製造装置メーカー、素材・部品メーカー、外資系ファウンダリー、新興ファブレス、保守・保全の会社まで広く並びます。
公式トップの内定事例は18件で、20代〜50代、年収約270万円〜約1300万円と書かれていますが、その年収が転職の前と後のどちらなのかは添えられていません。
申し込むとまずカジュアル面談になり、自分の工程の話がどこまで通じるかをその場で試せます。
タイズ
求人検索のキーワード欄は企業名を探すための欄で、半導体と入れても0件になります(2026年10月10日時点)。公式の検索からは、その分野の求人だけが何件あるのかは分かりません。
タイズはメーカー業界とコンサルティング業界の人材紹介と採用代行を事業にする会社で、半導体ではなくメーカー全体を専門にしています。サイトの中でこの分野に触れた箇所は、実績例の1社だけです。求人検索は関西、東海、関東などの地域区分に加えて海外でも絞り込め、拠点は大阪本社と、東京都港区の関東営業所、名古屋市の東海営業所です。
メイテックネクスト
転職支援コンサルタントの半数以上は、メーカーの技術系分野の出身者です。応募する企業ごとに、その会社を想定した模擬面接も行い、面談は土日祝やオンライン、電話でも受けられます。
運営会社はメイテックグループの一員で、本社のほかに名古屋支社と関西支社を置き、自社の事業をエンジニア特化型の職業紹介と書いています。サイトが掲げる求人数は常時1万件以上で、エンジニア専門の転職支援で業界NO.1の求人数という表示です。
マイナビ転職メーカーエージェント
職務経歴書の手直しと模擬面接は、利用回数にも期間にも制限がありません。運営は株式会社マイナビで、メーカー領域の専用サイトを設け、その中に半導体の専用ページも置いています。
公式が掲げる3ヵ月以内の入社決定率82.5%は、2023年10月1日〜2024年9月30日にマイナビの人材紹介サービスで入社した人の数字で、メーカー領域に絞った率は公式に出ていません。メーカー領域だけの保有求人数や決定数も公開されていません。
半導体の専用ページにある最新求人動向の節は、テレワークの広がりで通信機器向けの需要が増えたという新型コロナの頃の内容のままで、日付の表示もありません。
メーカーズジョブ
2025年に株式会社MyVisionが立ち上げた製造業エンジニア向けの事業が、メーカーズジョブです。顧客は主に電気・機械・化学の領域のメーカーです。
平均年収UP金額143万円は、2026年1月1日〜3月31日にこのサービス経由で年収が上がって内定を承諾した人だけの平均で、上がらなかった人は入っていません。取扱求人数3万620件とGoogle口コミ★4.8は2026年4月1日時点のMyVisionとしての数字で、メーカーズジョブ単体の数字は出ていません。公式の転職成功事例も匿名の3件で、掲載の数や選び方は添えられていません。
評判や長所と短所は、メーカーズジョブの評判を扱った記事で詳しく解説しています。
▶ メーカーズジョブの評判は?メリット・デメリットや向いている人を解説
リクルートエージェント
転職成功実績No.1の表示は、厚生労働省の人材サービス総合サイトに載る有料職業紹介事業者のうち、無期雇用と4か月以上の有期雇用の合計人数を自社で集計したもので、時点は2024年5月です。運営は、株式会社リクルートから分割した株式会社インディードリクルートパートナーズで、この実績は分割前の2023年度の数字です。
半導体の専用の特集ページはありませんが、職種の一覧にある機械/電気/電子製品専門職の下に半導体の区分があり、半導体プロセス設計や半導体生産技術、半導体品質保証といった工程の名前で求人を探せます。
doda
担当は、求職者専任のキャリアアドバイザーと、採用プロジェクト担当に分かれています。採用プロジェクト担当は企業1社ごとに付き、求職者とは対面しません。アドバイザーは業職種別に担当が分かれ、その区分の1つがエンジニアモノづくり業界です。運営はパーソルキャリア株式会社です。
登録から面談までは2週間程度かかることがあると案内しており、キャリアカウンセリングも原則としてオンラインか電話です。紹介する求人は、求人要件の難易度と求職者の職務経歴などを総合的に見て案内するとしています。
パソナキャリア
トップに載る累計転職支援実績59万人、コンサルタント400名、取引実績企業3万社以上は、どれもサービス全体の累計や人数を示した数字で、時点は2024年5月です。
求人企業を受け持つリクルーティングアドバイザーと、求職者専任の転職コンサルタントがいます。運営は株式会社パソナのパソナ本部です。
JACリクルートメント
JACリクルートメントの国内人材紹介事業のコンサルタントは1,722名(2025年)で、それぞれ企業と転職希望者の両方を受け持ちます。製造業の専門チームの中には半導体・電子部品のチームがあります。
運営する株式会社ジェイ エイ シー リクルートメントは東証プライム上場企業です。
自分に合うエージェントの組み合わせ方

比較表の11社から登録先を2〜3社に絞るなら、特化型と総合型を組み合わせて構いません。半導体特化のトナリソースも、ほかの転職エージェントを使っている人の相談を受けるとFAQで答えています。総合型との違いや、それぞれの利点と注意点も説明できると添えています。
今と同じ工程で転職する人
公式が工程や職種の名前を挙げている特化型かJACリクルートメントから1〜2社、求人の幅を見る総合型(リクルートエージェント・doda・パソナキャリア)から1社を選びます。
公式が工程や職種の名前を挙げているサービス
- 半導体Jobエージェント 回路設計/プロセス工程設計/生産技術/品質管理(登録フォームの希望職種/半導体特化)
- 半導体キャリア プロセスエンジニア/装置フィールドエンジニア/品質保証/設計エンジニア/組み込みソフト(対応職種の例/半導体特化)
- JACリクルートメント プロセスエンジニア(半導体)/LSI・IC・メモリ設計/電子デバイス研究開発/パッケージ開発(ハイクラス型)
- メイテックネクスト 電気・電子・半導体分野(回路設計・制御設計・生産技術・品質管理など)(エンジニア特化)
※各社の公式ページの表記(2026年10月10日確認)。求人の件数とは別の情報です。
工程の名前を挙げている窓口なら、今の経験をそのまま希望として伝えられます。
一方で、リクルートエージェントの入口は職種の一覧です。今の経験に近い求人は特化型で出してもらい、総合型には求人の幅を見る役を任せると、両方の窓口の役割が重なりません。
半導体以外のメーカーも比べたい人
半導体特化型を1社に、メーカー全体を扱うタイズか、技術の分野で分けて扱うメイテックネクストを1社足します。
タイズはメーカーという会社の括りで、メイテックネクストは機械メカトロや化学・素材まで含む技術の分野の括りで求人を扱うため、業界の外の求人を同じ時期に並べて比べられます。
半導体Jobエージェントは、半導体業界以外も検討中の人の登録をFAQで受け付けると答えています。
関西や東海で探す人
関西か東海で探すなら、その地域に拠点を置く会社から1社を選び、面談をオンラインで済ませられる会社を1社足します。対面で会える担当と、移動せずに話せる担当の両方を持てるからです。
関西・東海に拠点を置くサービス
| サービス | 関西の拠点 | 東海の拠点 |
|---|---|---|
| タイズ | 大阪本社 | 東海営業所(名古屋市) |
| メイテックネクスト | 関西支社 | 名古屋支社 |
| JACリクルートメント | 京都・大阪・神戸の支店 | 名古屋・浜松・静岡の支店 |
※各社の会社概要の拠点(2026年10月10日確認)。拠点の有無と、その地域の求人の数は別です。
オンラインで済ませる側の候補は、面談を原則としてオンラインまたは電話で行うdodaです。
拠点があっても求人があるとは限りません。半導体Jobエージェントも、地方勤務は企業の募集状況によって希望に添えないことがあるとFAQに載せています。その地域の求人の数は最初の面談で紹介される求人で確かめ、少なければ1社を入れ替えます。
年収を上げたい人
特化型と総合型を1社ずつにして、ハイクラス型(JACリクルートメント)かスカウト型(ビズリーチ)を1つ足します。今の経験の話が通じる窓口と求人の幅を見る窓口はそのまま残し、そこへ年収帯の高い求人を見る窓口を加えた3社以内の組み合わせです。
JACを足す理由は、公式が出す転職決定時の想定年収が平均858.9万円、中央値780.0万円で、求人の約半数は下限600万円以上である点です。
この想定年収は、2025年9月〜2026年8月にJACで転職が決まった人の、採用企業が示した入社時の条件を集めた値で、賞与やインセンティブも入っています。自分の年収と並べて比べる数字ではなく、ハイクラス型の求人がどの水準で決まっているかを見る材料です。
ビズリーチの公式トップは、年収1,000万円以上の求人が5割以上と掲げており(2026年1月末時点)、年収帯の高い求人を見る窓口にあたります。
▶ 製造業の年収はいくら?平均と年齢や業種、企業規模、職種による差を解説
転職するか決めていない人
登録先が増えれば面談や連絡もその分増えるため、決めていないうちは1社だけ選び、応募するとは決めずに相談に使えます。2〜3社への登録は、動くと決めた後で十分です。
たとえば、メイテックネクストはサービス利用の期限を設けていないとFAQで答え、タイズは応募を強制しないと書いて、とりあえず求人を見てみたい人の申し込みも受けています。
半導体キャリアは、転職は一つの手段で、現職に残ることも一つの選択肢と捉える立場を公式に示しています。
プロセスエンジニアの残業や、続けるかどうかの判断は、別の記事で解説しています。
▶ プロセスエンジニアは激務?半導体の残業と化学プラントとの違い、続けるかの判断を解説
▶ 半導体業界はやめとけ?そう言われる理由と当てはまる職種や会社を解説
各社公式サイトの数字の読み方

各社の公式サイトのトップには、求人数、非公開求人の割合、書類通過率、定着率といった数字が大きく載っています。値の大小を横に並べるだけでは登録先は選べず、何を数えた値なのかは、数字のすぐ下にある※の注記に小さく書かれている場合があります。
求人数
各社の公式サイトの求人数の表示(2026年10月10日確認)
- リクルートエージェント: 公開約82万件・非公開約24万件(採用予定数、2026年9月29日時点)
- メイテックネクスト: 『半導体』の検索で3,128件(キーワードの全文一致の検索結果)
- タイズ: 条件に合う求人8,623件(条件を入れない全体の件数、2026/10/09更新)
- doda: 20万件以上(注記なし)
- JACリクルートメント: 半導体のページで1,226件(日付・数え方の注記なし)
※括弧内は各社の数え方の注記です。表示は確認した日のもので、日々変わります。
件数の横では、何を1件と数えたかと、いつ時点の値かを探します。両方を書いている社はリクルートエージェントとタイズで、dodaとJACリクルートメントの表示にはどちらもありません。
件数どうしにも重なりがあります。求人を出す会社が複数の紹介会社に同じ募集を頼めば、その求人は各社の件数に入り、厚生労働省の職業紹介事業報告(令和6年度)も、有料職業紹介の求人数は求人者が複数の事業者を利用するため重複して数えられると注記しています。
件数の中身は、検索結果を開くと確かめられます。メイテックネクストで半導体と検索した結果は、2026年10月10日時点で1ページ目からNECやTMEICの電力・プラント設計の求人が並ぶ状態でした。
非公開求人の割合
非公開求人の割合を見るときは、何を分母にしたか、いつ時点の値かが添えてあるかを探します。約80%が非公開だと掲げる半導体Jobエージェント、タイズ、メイテックネクストの3社は、どれも分母と時点を書いていません。
JACリクルートメントは2026年9月17日時点で約8万7,000件ある求人のうち、約2万5,000件をWebサイトに載せていないと時点と件数で書いていて、公式の件数から計算すると割合は3割弱で、分母と時点がそろっています。
分母の注記がない数字は、同じ社の中で値がずれても理由が読み取れません。パソナキャリアはトップページでハイクラスの非公開求人を61.0%、強みを説明するページでは非公開求人の割合を60%と書いていて、ページによって数字が違います。
非公開の求人は、登録して面談で紹介されるまで中身が見えません。面談では、非公開とされる求人をいくつか紹介してもらい、仕事内容と勤務地が自分の工程や希望に合うかを見ます。
書類通過率
書類通過率の数字では、分母にした応募の件数、集計した期間、算定の方法が書かれているかを見ます。トナリソースは見出しに80%超と掲げていますが、どれも添えていません。
タイズは、約2社に1社の割合で書類選考通過(合格率40%)と書いています。2社に1社なら半分にあたり、40%とは一致しない2つの値が同じ文に並んでいます。
定着率
定着率の数え方の違い
- マイナビの定着率98.6%: 入社して90日の率で、2023年10月〜2024年9月にマイナビの人材紹介で入社した人を数えた値
- JACの在籍率96.2%: 入社して6か月の率で、2024年度にJAC経由で入社した無期雇用の人を数えた値
※マイナビは公式サイトの注記、JACはJACグループ統合報告書2026の記載によります。
率を見るときは入社から何日後に数えたかと、誰を数えたかの注記を先に探します。期間が短いほど率は高く出やすいので、日数の注記は値と一緒に読みます。自分が紹介を受ける職種や業界で数えた値があるかは、面談で担当者に聞くと早いです。
転職エージェントはなぜ無料なのか

求職者は料金を払わずに使えます。人を採用した企業が紹介会社に手数料を払い、その収入で運営が成り立っているからです。
リクルートエージェントの運営会社が届け出ている手数料表は、採用した企業が払う額を、入社する人の年収の35%を基準にしています。厚生労働省の令和6年度職業紹介事業報告(速報)によると、有料職業紹介の常用就職1件あたりの手数料は職種や業種を分けない全体の平均で約103万円です。紹介会社にとって、1人の入社はそれだけまとまった収入です。
入社してすぐ辞めた場合に、受け取った分の一部を企業へ返す決まりは、リクルート・パソナ・メーカーズジョブが規程や届出で定めています。
- リクルート: 入社半年以内の退職で、在籍期間に応じて返金
- パソナ: 本人の都合で入社後3か月以内に退職した場合、原則50%
- メーカーズジョブ: 本人都合の退職で、1か月以内50%、3か月以内30%
紹介会社は入社が決まるまで手数料を受け取れず、上の例のように早く辞められると一部を返す社もあります。決まりやすく辞めにくい求人を勧める理由が会社の側にあるので、手元に届く求人がそうした求人に寄ることはありえます。届いた求人は、自分の工程や勤務地の希望に合うかで比べます。
転職エージェントを使わないほうがいい人
次のどれかに当てはまる人は、転職エージェントに登録しなくても困りません。
- 応募したい会社が決まっていて、その会社の採用ページから直接応募できる
- 自分のペースで進めたいので、求人の提案や担当者からの連絡を負担に感じる
- これまで経験した工程と希望する勤務地の両方に合う求人を扱うエージェントが、見当たらない
応募先が決まっているなら、採用ページから出した応募でも選考は始まります。提案や連絡は登録した時点から届くため、それを減らしたい場合は登録しないまま進めて構いません。
自分で求人を探す時間が取れないが、担当者を介した紹介は受けたくない人には、スカウト型のビズリーチがあります。企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みで、会員登録は無料、プレミアムステージ機能は有料です。無料体験でも、その全機能を無制限には使えません。
登録したあとの進め方
担当者が半導体の工程をどこまで分かっているか、登録の時点では手がかりがありません。
最初の面談で担当者を確かめる
企業と求職者の両方を1人が受け持つ社もあれば、企業側と求職者側で担当を分ける社もあります。そのうえで最初に確かめたい点は、扱っている装置やプロセスの名前で経歴を話したときに、話がどこまで通じるかです。
担当を分ける社では面談の相手が求職者側の担当になるため、企業から採用の背景をどこまで聞いているかも尋ねておくと、答えの細かさで企業との近さが分かります。紹介された求人について、仕事の大変な点まで話してくれるかも、同じ席で分かります。
話がかみ合わないと感じたら、担当を替えてもらうよう頼み、それでも合わなければ登録先そのものを替えます。
応募する経路を1つに決める
登録した紹介会社が複数あっても、同じ求人への応募は、先に紹介を受けた1社の経路にそろえます。あとから別の社に同じ求人を勧められたら、すでに紹介を受けていると伝えれば十分です。
メーカーズジョブの利用規約は、同じ求人の紹介を第三者から受けていれば、申し込みの前に知らせるよう求めています。同じ人の書類が2つの経路から企業に届くと、どの社の紹介として扱うかで行き違いが起きやすくなります。
出した企業と、どの紹介会社を通したかを手元で一覧にしておけば、同じ求人を別の社から勧められたときにもすぐ答えられます。
よくある質問
エージェントを通すと年収は上がりますか?
転職すると年収が上がる人も、下がる人もいます。令和7年の雇用動向調査では、転職した人の賃金は前職と比べて増加が40.8%、減少が31.0%、変わらないが25.5%でした。この割合は入職の経路を問わない転職者全体の値です。エージェントを通したから年収が上がるとは言えません。
JACの想定年収とメーカーズジョブの平均年収UP金額は、どちらも結果が出た人の数字です。
登録した情報はほかの会社に渡りますか?
規程の上では、渡る場合があります。トナリソースと半導体キャリアの運営元は、個人情報保護方針やプライバシーポリシーで、登録した経歴が外へ渡る場合を利用目的に挙げています。
- グループ会社など、運営元の関係先への提供(トナリソースを運営するトナリズムの方針)
- ほかの紹介会社が持つ求人へ書類選考を頼むときの、氏名・職務経歴・スキル等の提供(半導体キャリアの運営元のポリシー)
メーカーズジョブの利用規約は、応募の前に求人企業へ情報を提供することも定めています。こちらは応募先の求人企業に書類を届けるための提供です。
いずれも規程に書かれた利用目的で、実際の提供の有無までは公式の記載から分かりません。登録の前にプライバシーポリシーの利用目的と提供先の欄を読めば、経歴が渡りうる範囲が分かります。
まとめ
登録先は、おすすめの順位や求人数の多さではなく、運営会社が何の会社か、自分の工程と勤務地を扱っているか、公式の記載からどんな短所が読めるかで見比べて選びます。
まだ決めきれないなら、相談先を1社だけにしても、エージェントを使わずに直接応募やスカウトで動いてもかまいません。
手数料は採用企業が払い、紹介会社は採用が決まって初めて手数料を受け取る仕組みです。勧められた求人が自分に合うとは限らないので、条件は自分の目でも確認します。登録したあとは、最初の面談で担当者に自分の工程の話が通じるかを確かめ、同じ求人への応募は1つのサービス経由にそろえておくと、二重の応募を避けられます。

