半導体の経験がないまま半導体の会社の求人を見ているメーカーの技術職の人は、転職は難しいと聞いたことがあるかもしれません。
この記事で比べた半導体関連7社の求人を読むと、難しさは業界で一律ではなく、会社の種類と職種ごとに違います。職種では、求人の必須欄に自分の経歴が当たるかが分かれ目になります。
この記事では、会社の種類と職種ごとの応募条件、中途採用の選考の流れ、転職エージェントの使いどころを解説します。読み終えると、比べた会社の求人のなかで、自分の職種の必須欄に届く求人と、まだ届かない求人を見分けられるようになります。
半導体業界への転職難易度は高いのか
製造装置メーカー(TOWA と KOKUSAI ELECTRIC)の設計職は、自動機や産業機械の設計など前職の分野の経験が求められ、半導体の経験がなくても入りやすい職種です。デバイスメーカーのキオクシアの回路設計・評価は、LSI の論理検証や DRAM の評価のように製品分野の経験が求められるため、入りにくい職種です。
半導体の経験を必須にしない求人があります。たとえば KOKUSAI ELECTRIC の公式の募集要項では、中途の5職種のうち、プロセス・電気・機械・ソフトウェアの4職種は求める経験を歓迎条件にだけ挙げ、残る生産エンジニアも必須条件は製造業での業務経験です。フェローテックの真空シール設計開発員も、必須欄は機械設計の知識と3DCADの操作で、半導体の経験は入っていません。
業界全体の数字では難しさを測れません。会社ごとの倍率や通過率は公表されていません。厚生労働省の職業情報提供サイト job tag の令和7年度の有効求人倍率(求職者1人あたりの求人の数)は、機械設計技術者3.14、生産・品質管理技術者4.22、半導体製造0.88と職業の区分で大きく開きます。しかもこの倍率は、半導体の会社だけを数えたものではありません。
自分の職種が入りやすいかどうかは、志望する会社の種類と、求人票の必須条件の欄(必須欄)の中身で確かめられます。
会社の種類で入りやすさはどう違うか

半導体の経験がない技術職にとっての入りやすさは、会社の種類ごとに効く条件が違い、勤務地はどの種類でも応募先を絞ります。
デバイスメーカーは、キオクシアのようにメモリなど半導体そのものを作る会社です。
製造装置メーカーには、半導体を作るための装置を手がける TOWA と KOKUSAI ELECTRIC が入ります。材料メーカーは、ステラケミファや東京応化工業のように薬液やフォトレジストといった素材を作るところです。部材メーカーは、フェローテックの真空シールなどの装置部品や日本マイクロニクスの検査用のプローブカードのように、装置や検査で使う部品・器具を手がけます。
デバイスメーカー
デバイスメーカーのキオクシアは、応募する年度で募集の枠(採用人数)が大きく動きます。キオクシア株式会社のキャリア採用は、2022年度の282人から2023年度に25人まで減り、2024年度は63人、2025年度は208人でした。2023年は世界の半導体市場が前年比8.2%減った年で、キオクシアホールディングスの有報も、市況の改善と悪化が周期的に来ると事業等のリスクに書いています。
もう1つの条件は勤務地で、職種を選ぶと働く場所も決まります。製品開発・回路設計の求人はすべて横浜テクノロジーキャンパス、プロセス技術・デバイス技術の求人はすべて四日市工場が勤務地です。
▶ キオクシアの転職難易度は?中途採用の人数と職種別の応募条件、勤務地、年収を解説
製造装置メーカー
半導体の経験がない設計職にとって、製造装置メーカーの TOWA は入りやすい部類の会社です。
TOWA の技術系の求人13件のうち、レーザー加工プロセス開発は必須欄に半導体・電子部品関連の知識や経験を挙げ、シンギュレーション開発設計は機械設計経験の例示に半導体製造装置を含めています。
そのほかの求人の必須欄は自動機・機械設計・制御ソフトなど前職の分野の経験を挙げ、半導体や半導体製造装置の経験を書く求人(メカ設計スペシャリスト、画像制御設計、九州の金型設計、FAE の各求人など)も、それは歓迎欄に書いています。
ただし、勤務地は偏ります。技術系に限らない TOWA の正社員の求人16件で見ると、13件が京都本社で、残りは京都東事業所と九州事業所です。
▶ TOWAの転職難易度は?職種別の応募条件や年収、勤務地を解説
KOKUSAI ELECTRIC も、公式の募集要項に載る中途の募集の勤務地は富山事業所と砺波事業所(ともに富山県)です。
▶ KOKUSAI ELECTRICの転職難易度は?職種別の応募条件や年収を解説
材料メーカー
ステラケミファでは、入れるかは自分の職種の募集が出ているかで先に決まります。公式のキャリア採用は5職種で、技術系は研究開発職(半導体関連)と社内SE職の2つだけです。設計や生産技術、品質保証の経験者に向けた技術系の職種は、公式の募集には出ていません。研究開発職は次世代材料研究棟(三宝工場・大阪府堺市)で働きます。
▶ ステラケミファの転職難易度は?職種別の応募条件や年収、勤務地を解説
東京応化工業は、転職サイトの doda に2026年10月5日時点で載る求人37件のうち22件が寒川(TOK技術革新センター・神奈川県)の勤務です。応募の前に、勤務地に通えるかを確かめておく必要があります。
▶ 東京応化工業の転職難易度は?中途で応募できる職種や勤務地、年収を解説
部材メーカー
日本マイクロニクスとフェローテックの2社では、技術職の求人が出る勤務地が一部の拠点にとどまります。日本マイクロニクスの公式の経験者採用ページでは、設計・開発・生産設備・品質保証の求人は青森8件・大分2件で、東京の求人は営業・経理・IT の職種です。転職サイトの doda には、吉祥寺勤務の開発系の求人も載っているので、東京で働ける技術職の求人が全くないわけではありません。
▶ 日本マイクロニクスの転職難易度は?勤務地と経験別の応募条件や年収を解説
一方、フェローテックの公式求人11件は東京本社7件・石川工場3件・東京または石川1件で、そのうち設計・製造技術の技術系は2件(勤務地が東京本社または石川工場の真空シール設計開発員と、石川工場の製造技術管理職)だけです。
▶ フェローテックの転職難易度は?技術職の求人条件や年収・評判を解説
職種ごとの応募条件

必須欄に経験の年数を書く求人と書かない求人は、同じ会社の中にも並びます。
機械設計
機械設計の求人は、前職で自動機や産業機械を設計してきた人なら、半導体の業界経験がなくても条件に当たります。
TOWA メカ設計エンジニア(生産設計)
- 必須欄:自動機設計/2D-CAD・3D-CAD/要求仕様の取り纏め〜詳細設計
- 歓迎欄・ほか:SOLIDWORKS の3D-CAD/解析技術・物理・数学・材料力学の素養/ビジネス英語(初級以上)
TOWA メカ設計エンジニア(シンギュレーション開発設計)
- 必須欄:機械設計の経験5年以上(半導体製造装置や工作機械など)
- 歓迎欄・ほか:SOLIDWORKS の3D-CAD・構造解析(CAE)/機械設計技術者1級/解析技術・4大力学の素養/ビジネス英語(初級以上)
KOKUSAI ELECTRIC 機械エンジニア
- 必須欄:記載なし
- 歓迎欄・ほか:機械設計業務/産業機械の設計(半導体製造装置の設計経験があればなお可)/2D・3D-CAD
フェローテック 真空シール設計開発員
- 必須欄:機械設計の知識/3DCADの操作
- 歓迎欄・ほか:解析業務/真空の基礎知識/モーターの開発
日本マイクロニクス 生産設備開発 メカ設計(青森)
- 必須欄:機械設計・メカCAD・装置組立の実務経験(実務経験がない場合は履歴書を確認して面談するか判断)
- 歓迎欄・ほか:経験者のみ募集の表示・高校卒以上・英語力不問
必須欄は設計してきた物の種類を問い、半導体製造装置は工作機械と並ぶ例示か歓迎欄に出てくるだけです。
TOWA のフィールドアプリケーションエンジニア(メカ)の求人には、装置開発部でメカ設計の業務(構想〜設計・評価)をしながら装置の技術・知識を身に付ける研修が書かれています。生産設計の求人には、マッチングに不安があっても、興味のある業種で取り組む意欲があればぜひ応募してほしい、という一文が添えられています。
▶ 機械設計はやめとけ?そう言われる理由と転職で解決できる不満の見分け方を解説
電気設計
TOWA の公式求人は、ハード(電気)設計の実務経験を必須欄に3年以上と書いています。KOKUSAI ELECTRIC の電気エンジニアは必須欄の記載がなく、制御機器のシステム設計や産業機械の設計を歓迎欄に挙げ、半導体製造装置の設計はあればなお可にとどめています。
KOKUSAI ELECTRIC の業務は通信・電源回路の設計、センサー・PLC・モーター・加熱源、インターロックの考案で、産業機械の電気を設計してきた人の仕事と重なります。
ソフトウェア開発
組込みや制御のソフトを書いてきた人は、半導体の業界経験がなくても装置メーカーの求人の必須欄を満たせます。
TOWA ソフト設計エンジニア(シンギュレーション開発設計)
- 必須欄:いずれか: 装置制御またはGUI設計の実務経験(3年以上)/制御ソフトの開発経験者/HMI(画面ソフト)経験者
- 歓迎欄・ほか:C++・Linux・Python/高速ハンドリング装置の設計経験/データベース・ホスト通信(GEMなど)・電気ハードの知識
KOKUSAI ELECTRIC ソフトウェアエンジニア
- 必須欄:記載なし
- 歓迎欄・ほか:制御機器内の通信制御・GUI・プロセス制御・機構制御などのソフト(C、C++、C#など)の設計・製作
日本マイクロニクス 生産設備開発 ソフトウェア設計(青森)
- 必須欄:VB.NET・VC#・VC++のいずれかでのプログラム開発経験2年以上(実務経験がない場合は履歴書を確認して面談するか判断)
- 歓迎欄・ほか:経験者のみ募集の表示・高校卒以上・英語力不問
回路設計
キオクシアの SSD向けLSI(SoC)フロントエンドの論理検証エンジニアは、LSI/SoC の論理検証に5年から携わってきた人を求めています。Verilog-HDL と SystemVerilog での検証、UVM ベースの環境での検証も、すべて条件です。
次世代メモリ高速I/Fアーキテクトが想定するのも、I/F設計に5〜10年程度携わってきた人です。キオクシアの回路設計の求人は、LSI やメモリの製品分野で検証・設計の年数を積んでいないと応募条件に合いません。
▶ 回路設計はやめとけ?きつい理由と当てはまる職場、異動や転職の判断を解説
プロセス技術
キオクシアの量産前工程の求人は、物理・化学・材料を専攻した人なら職種未経験でも応募可と書いています。
キオクシア 量産前工程のユニットプロセスエンジニア(公式)
- 必須欄:いずれか: 半導体製造ラインの設備の立上げ/立下げ/製造業の生産管理・製造能力管理。物理・化学・材料を専攻した人は職種未経験でも応募可
- 学歴・ほか:高専卒以上
- 平均残業:月25時間(求人票の記載)
KOKUSAI ELECTRIC プロセスエンジニア(公式の募集要項)
- 必須欄:記載なし(歓迎: 半導体・太陽電池関連の経験、大学時代の半導体の研究、プロセス開発の経験。理工系出身なら業種を問わず歓迎の一文)
- 学歴・ほか:—
KOKUSAI ELECTRIC 半導体プロセスエンジニア(doda 掲載の求人票)
- 必須欄:半導体におけるプロセス開発経験(大学時代の研究も歓迎)
- 学歴・ほか:大学院・大学・高専卒以上/予定年収600万〜1,000万円
KOKUSAI ELECTRIC は、公式の募集要項では条件を歓迎欄にだけ書き、doda 掲載の求人票では同じ職種に必須の条件を付けています。どちらが正しいかは2つの求人票を見比べても決められません。応募前に必須欄を確かめるなら、企業自身が出している公式の求人が基準になります。
▶ プロセスエンジニアは激務?半導体の残業と化学プラントとの違い、続けるかの判断を解説
生産技術
生産技術には、他業種で製造や設計、品質保証をしてきた人が半導体の経験を問われない求人があります。前職の業務の種類か学歴で対象に入り、装置メーカーと材料メーカーの両方に募集が出ています。
たとえば KOKUSAI ELECTRIC の生産エンジニアは、ものづくり(製造業)での製造・設計・生産技術・品質保証のどれかの業務に就いてきた人を対象にしています。材料メーカーの東京応化工業では、郡山工場の製造技術(工程管理・ライン設計など)の必須欄が JACリクルートメント 掲載の求人票で大学卒以上だけで、化学工場での業務は歓迎欄の条件です。
フェローテックの石川工場の製造技術の管理職の求人は、応募できる幅が狭く、機械加工メーカーでの経験と組織マネジメントの両方を求め、半導体関連業界は歓迎欄に書いています。
▶ 生産技術の転職は難しい?大手の応募要件、難しくなる場面、年収の変化を解説
品質保証
他業種で品質保証や品質管理をしてきた人が条件に当たるかは、必須欄に製品の指定があるかで決まります。
キオクシア 品質マネジメントシステム(QMS)のエンジニア(異業界歓迎)
- 必須欄:ISO9001の知識かQMS維持・改善の経験、品質保証・品質管理・監査対応・是正処置のいずれか。実務3年以上(製品、業界不問)
- 掲載元:公式
キオクシア SSD製品の不具合解析・品質改善
- 必須欄:工学系か理学系の製品開発・品質保証関連の業務3年以上(製品、業界不問)
- 掲載元:公式
キオクシア DRAMの信頼性評価・解析
- 必須欄:DRAMの評価・解析の経験と、テストプログラムのプログラミングの経験の両方
- 掲載元:公式
日本マイクロニクス(大分)品質保証部 業務担当者
- 必須欄:経験者のみ募集(できれば: 障害解析業務、電気・電子回路設計の知識、品質管理検定3級以上)
- 掲載元:公式(エンゲージ)
日本マイクロニクス(大分)ノンメモリー担当(求人名に『職種未経験歓迎』)
- 必須欄:障害解析業務経験、電気・電子回路設計の知識、顧客への障害是正報告の対応
- 掲載元:doda
日本マイクロニクス(大分)半導体製品の品質保証(未経験歓迎)
- 必須欄:基本的なパソコン操作、普通自動車免許(品質保証の経験は一切不問)
- 掲載元:リクルートエージェント
掲載元で条件が割れるものを除くと、キオクシアの QMS と SSD の不具合解析は、他業種の経験で条件を満たします。DRAM の信頼性評価・解析は、DRAM の評価と解析の経験がないと応募条件に合いません。
日本マイクロニクスの大分の求人は、公式が経験者のみとするのに対し、転職サイト2つでは障害解析業務の経験を必須にするものと、職種の経験を一切問わないものに割れています。
研究開発
ステラケミファの研究開発職(半導体関連)の必須欄は、理系の修士卒以上、大学・大学院での化学、企業での化学系の研究、英語文献の読解で、半導体用材料の開発は歓迎欄に書かれています。半導体用材料を手がけたことがなくても、必須欄は満たせます。
東京応化工業の寒川には、業界未経験の人も高卒の人も受け入れる半導体材料の研究開発サポートの求人があります。研究を支える側の仕事で、研究職そのものとは別の募集です。
これに対し、寒川の原材料の合成・研究開発(EUV用金属酸化物レジストを担当)は、合成部門のチームリーダーとして後輩指導・役割分担・業務管理を任せる求人です。
社内SE
キオクシアの製造DX(アジャイル開発リーダー)の求人には、半導体の専門知識は必須ではありません、という一文があります。
キオクシアとステラケミファの社内SEの求人では、IT でしてきた業務の中身で応募先が決まります。キオクシアの求人は、アプリとインフラの2つに分かれています。アプリ側は企業の基幹システム(ERP・業務システム等)の導入・運用・保守のどれか、インフラ側はクラウド・ネットワーク・サーバ等の ITインフラの業務を経験として挙げています。
材料メーカーのステラケミファは、情報システム部門などでの業務と、サーバー・ネットワーク・業務システムのどれかの運用・保守の経験で応募でき、年数を区切っていません。
どの職種の求人も、2026年10月5〜6日に公式求人と転職サイトの求人票で参照した時点のもので、掲載が終われば条件ごと入れ替わります。
中途採用の選考の流れ
公式に段階を書いている5社では、中途の面接は1〜3回で、最初の面接を Web で受けられる会社もあります。TOWA は求人票に、東京応化工業は確認できた公式ページに、中途の選考の段階の記載がありません。
キオクシア
- 公式に書かれた選考の段階:応募 → 部門書類選考 → 面接(原則Web)→ 内定
- 面接の回数:1〜2回
KOKUSAI ELECTRIC
- 公式に書かれた選考の段階:書類選考 → 一次面談(Web)→ 二次面談(対面かWeb)→ 三次面談(対面)・コンプライアンスチェック → 内定
- 面接の回数:3回
ステラケミファ
- 公式に書かれた選考の段階:エントリー → 書類選考 → 面接・適性検査 → 内定
- 面接の回数:2回
フェローテック
- 公式に書かれた選考の段階:書類選考 → 面接 → 内定(適性検査あり。石川工場の求人2件の記載)
- 面接の回数:2〜3回
日本マイクロニクス
- 公式に書かれた選考の段階:書類選考(+適性検査)→ 一次面接(Web)→ 最終面接(対面)
- 面接の回数:2回(複数の公式求人の記載)
最短で応募から内定まで2週間以内、入社まで1ヶ月以内という日程は、日本マイクロニクスの別の求人に書かれています。
面接で聞かれる内容は、転職会議の口コミ(TOWA・日本マイクロニクス・日本マイクロニクスの制御系ソフト)に、それぞれ別の応募者が受けた中途の1次面接の内容として載っています。
その内容は、志望理由、企業を選ぶ軸、強み・弱み、職歴を絡めた自己紹介、業務内容の理解です。
転職エージェントの使いどころ
紹介経由で求人を見るときは、公式の募集要項にない情報が載る一方で、手数料の仕組みからくる偏りがあります。志望先が決まっている場合は、エージェントを通さない直接の申込みもあります。
紹介経由の求人の見方
エージェント経由で求人を探すと、公式の募集要項に載らない情報が手に入ることがあります。たとえばステラケミファの研究開発職は、自社の募集要項では給与を厚遇とだけ書き、エージェント経由の求人票には想定年収553万〜795万円と採用人数1名が載っています。
一方で、紹介の手数料は求職者ではなく採用企業が入社の決まるたびに払い、厚生労働省の令和6年度の職業紹介事業報告(速報)では1件あたり平均約103万円です。入社後6か月以内に自己都合で辞めた場合などはその一部を採用企業に返す、と職業紹介事業の手数料の届出で定める紹介会社もあります。
決まれば大きな額が入り、早く辞めれば返すこの仕組みから考えると、勧められる求人は決まりやすく辞めにくいものに寄ることがあります。
求人の内容に責任を負わないと利用規約で断る紹介会社もあり、条件を確かめる手間は本人の側に残ったままです。紹介された求人も、公式の求人の必須欄で読み直してから応募を決めれば、勧めの偏りに引きずられずに済みます。
▶ 半導体業界の転職エージェントおすすめ比較!特化型と総合型の組み合わせ方を解説
応募したい会社が決まっている人
志望先が決まっていて、その会社の採用ページで中途の募集をしていれば、エージェントを通さなくても直接の申込みで選考は始まります。キオクシア、KOKUSAI ELECTRIC、TOWA、ステラケミファ、日本マイクロニクス、フェローテックの6社は、公式サイトに中途の応募窓口があります。東京応化工業は、確認できた公式ページに中途の応募窓口の記載がありません。
キオクシアなら、職種を絞りきれない場合も窓口を増やさずに済みます。同時に複数の職種へ併願できない代わりに、1つの応募で可能性のあるすべての部門の選考に回すと採用情報に書いています。
ただし、同じ求人に公式サイトとエージェントの両方から申し込むと経路が重なります。利用規約に、同じ求人の情報を第三者からも受けている場合は申込みの前に知らせるよう求職者に求めると書く紹介会社もあります。
まとめ
半導体の転職で応募できる求人を見分ける順番は、会社の種類、職種の必須欄、自分の経歴との重なりです。まず志望先がデバイス・製造装置・材料・部材のどれを手がける会社かを確かめ、次にその職種の必須欄に書かれた分野と年数を読みます。最後に、その分野と年数を自分がこれまで担当してきた業務と突き合わせます。
自分の職種を募集している会社が絞れたら、その会社の転職難易度の記事で職種ごとの必須欄を確かめられます。
- 会社ごとの求人を確かめたいとき:キオクシア、KOKUSAI ELECTRIC、TOWA、ステラケミファ、東京応化工業、日本マイクロニクス、フェローテックの各社の転職難易度の記事
- 年収を比べたいとき:半導体エンジニアの年収はいくら?平均と年代や職種による差を解説
- やめとけと言われる理由や市況が気になるとき:半導体業界はやめとけ?そう言われる理由と当てはまる職種や会社を解説
- エージェントの選び方で迷うとき:転職エージェントの使いどころの節にある比較記事

